奈良県の東大寺といえば「修学旅行で行ったなぁ。奈良の大仏大きかったなぁ。」と懐かしく思う人が多いのではないでしょうか。
それと同時にふと「東大寺って奈良の大仏以外に何があったっけ?」「そもそも東大寺・奈良の大仏は何がすごいんだっけ?」と思うことはないですか?
またもし『奈良の大仏は日本一大きな坐像ではない』と言ったらどうしますか?
学生時代にはわからなかったけど、大人になったからこそわかる楽しみもあります。
今回はそんな東大寺について紹介していきます。
東大寺の歴史
東大寺は728年、当時流行していた天然痘や飢饉、かんばつ、凶作、基親王の死を憂い、建立した『金鐘山寺』が前身といわれています。
そして740年、河内国(現 大阪府東部)の知識寺に詣でた聖武天皇は『華厳経』の教えを所依として民間の力で廬舎那仏が造立され信仰されている姿を見て、廬舎那大仏(奈良の大仏)造立を強く願われたといわれています。
鎌倉時代まで修理や造営を繰り返し、厚い信仰に支えられながら続いてきた東大寺でしたが、戦国時代(1567年)に三好・松永の乱が勃発。ほぼすべての建造物が焼失しましたが、修復は後回しにされ江戸時代まで廬舎那仏は雨ざらし状態でした。
江戸時代、公慶上人の働きかけにより江戸幕府より許可を得て、「大仏開眼供養」「大仏殿の完成」その他建造物の造立により現存の寺観が整えられました。
そして時は流れ、1998年に「古都奈良の文化財」を構成する8つのうちの1つとして世界遺産に登録されました。

奈良の大仏
一般的に『奈良の大仏』と呼ばれる大仏さまの正式名称は『廬舎那仏』。読み方は「るしゃなぶつ」です。
宇宙の真理を体得された釈迦如来の別名で、世界を照らす仏・ひかり輝く仏を意味するのだそう。
ポーズにも意味があり、左手で宇宙の智慧を、右手に慈悲をあらわしながら、人々が思いやりの心でつながり、絆を深めること願っているようです。
廬舎那仏は国宝に指定されており、廬舎那仏がいらっしゃる大仏殿は世界一大きい木造建築物です。

廬舎那仏の座高は14.98m。
歴史的価値もさることながら、その印象に残る大きさから修学旅行先として選ばれていますが、じつは日本一大きい坐像の大仏ではないことを知っていましたか?
日本一の大きさ(座高)を誇る大仏は福井県勝山市にある『越前大仏』で座高は17mと廬舎那仏より2mも高いんです。
しかも驚くことにこの越前大仏、個人の私財ですべて建ててしまったそう。こちらも必見の大仏案件です。
▼越前大仏の詳細はこちらから
東大寺を歩く
駐車場に車を停めて東大寺南大門から入ります。

南大門には2体の仁王像がいます。
小学生のころ初めて見て怖かった印象を抱いたことを思い出しました 笑


南大門を抜けてまっすぐ歩くと中門が見えてきます。
この裏が大仏殿ですが、ここを左に曲がらないと入場できません。

入場券を購入し中へ入ります。
早速見えてきました大仏殿!
これが世界一大きな木造建築物です!

大仏殿の中に入り出迎えてくれるのが奈良大仏さま(廬舎那仏)です。

そして東大寺といえば有名な『大仏殿の柱くぐり』。
この穴をくぐると「無病息災」や「頭が良くなる」といわれています。
でも実際は大仏殿の鬼門にあたる北東に位置しているため、悪い気(邪気)がたまりやすいとのことから、邪気を逃がすために穴をあけたのだとか

所要時間
南大門から大仏殿を見学するまでだとおよそ45分くらいです。
二月堂など全域を回られる場合は1時間半ほど見ておいて方が良いかと思います。
アクセス・基本情報
▼アクセス
車で行く場合は専用の駐車場がないため近隣のコインパーキングに駐車する必要があります。
私はこちらに停めました。
バスや電車などで訪問をお考えの方は東大寺のホームページからご確認ください。
▼基本情報
住所 | |
拝観時間 | 4月~10月:7:30~17:30 11月~3月:8:00~17:00 |
URL ※拝観料はこちらからご確認いただけます | https://www.todaiji.or.jp/information/haikan/ |
おわりに
昔懐かしい東大寺。
いざ見返してみると意外な発見もあったのではないでしょうか?
奈良県には有名な観光地から、知られざる秘境の観光地まで幅広い観光地が存在します。
奈良県の旅の候補地としていかがでしょうか?
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