新潟県村上市 観光するなら鮭を見よ!

観光地

新潟県の北端に位置する村上市。

お茶栽培北限の地である村上市ですが、鮭で有名なことはご存じでしたでしょうか?

全国でも有名な新潟の名産であり、村上市には100種類を超える鮭料理が存在すると言われています。

そして食べるだけではない、地元市民の町おこしによって「鮭のまち」として観光資源へと発展した村上市の鮭文化を歴史から紐解いていきます。

村上市と鮭の歴史

平安時代

「鮭のまち」として知られる村上市は古くは、平安時代に朝廷に租税として鮭の加工品が5品献上された記録が当時の書物『延喜式』に残っているそうです。

江戸時代

時は流れて江戸時代、村上藩の財政を支えていた鮭がある時期に急に不漁になります。

そこへ青砥部平治(あおとぶへいじ)という侍が現れ、当時の村上藩主に対して、鮭の保護と鮭の回帰性(川で生まれて、海で育ち、また元の川に戻ってくること)を活かした、鮭の産卵を助ける「種川」作りを提案しました。

彼の提案により、鮭の漁獲量は戻るだけでなく大幅に増加。村上藩の財政も潤ったのです。

その奇跡のような出来事をきっかけに村上の人々は鮭への感謝の心を強くし、鮭は天からの贈り物と尊ばれ、一尾一尾大切に扱われるようになっていったそうです。

そしてその感謝の心から、鮭を余すことなく食べられるように工夫をされるようになり、今日に見られる100種類以上の鮭料理が生み出されるようになってきました。

戦後

代々受け継がれてきた伝統的な鮭文化は戦後、「古臭いもの」として住民たちから敬遠されるようになっていきました。

近代化の波も押し寄せ、古くからある町並みを取り壊し再建しようとする動きが出てきました。

▼古くから残る町並み

そんなときに立ち上がったのが、「千年鮭 きっかわ」先代当主 吉川 哲鮭(てっしょう)氏。

村上の鮭料理の価値を認識していた彼は、「村上の鮭の食文化を絶やしてはいけない」と周囲の反対を押し切り、村上市で初めて鮭の製品化を行います。

その姿はやがて村上市の人々の心を動かし、やがて全国的に村上市の食文化が賞賛されるようになってきました。

吊された鮭を見る

村上市で一番有名と名高いこの場所は、先ほどすこし触れた「千年鮭 きっかわ」さん。

鮭の加工品の製造販売をしている老舗です。

たくさんの加工品が並んでいます。

店の奥に何やら入れそうな入口が。戸を開けて入ってみると・・・

そこには大量の鮭が!これが村上市で有名な塩引き鮭です。

ずらっとぶら下がる鮭のこの圧巻の光景は、1年を通して見学が可能です。

鮭を吊すのは塩に漬けこんだあとの鮭を熟成させるためなのだとか。

ちなみにこの鮭、2つの特長があるんです。

特長1:腹の切り方

この独特な切り方は「止め腹」と呼ばれ、切腹を忌み嫌い、腹をすべて切りきらない独特な切り方となっています。

特長2:吊るし方

村上では鮭の頭は下にして吊します。これは首吊りを連想させないためとのこと。

▼「千年鮭 きっかわ」 基本情報

住所新潟県村上市大町1-20
アクセス(車)日本海東北自動車道「村上瀬波温泉IC」から車で約5分
アクセス(電車・バス)JR羽越本線「村上駅」から徒歩で約20分
駐車場(台数)15台(満車の場合は近くに観光駐車場有り)
営業時間9:00~17:30
定休日元旦(その他、臨時休業日有り)

村上市のグルメを紹介

「千年鮭 きっかわ 井筒屋」。

「千年鮭 きっかわ」さんの系列店です。

ここでは村上市の鮭料理を心ゆくまで堪能することができます。

※ここはかなりの大人気店です。

11時から食事開始ですが、11時の時点ですでに3時間待ち。

9時半から店先の予約表に名前を記載する先着順のようなので食事をされたい方はぜひ!

▼基本情報

住所新潟県村上市小町1-12
アクセス(車)日本海東北自動車道「村上瀬波温泉IC」から車で約5分
アクセス(電車・バス)JR羽越本線「村上駅」から徒歩で約22分
駐車場(台数)3台(店舗斜め向かい。満車の場合は近くに観光駐車場有り)
営業時間9:30~16:00(お食事は11:00~15:00[Lo 14:00])
定休日火曜日(祝日の場合は翌水曜日)、年末年始
URLhttps://www.murakamisake.com/idutsuya/

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